原料ゴム特性一覧表
  天然ゴム
NR
クロロプレンゴム
(ネオプレン)
CR
ニトリルゴム
(ハイカー)
NBR
ブチルゴム
11R
シリコーンゴム
Si
フッ素ゴム
(バイトン)
FPM
クロロスルホン化
ポリエチレン
(ハイパロン)CSM
エチレン
プロピレンゴム
(EPDM)
加硫ゴム機械性質
硬さ(JIS)
引張強さ(kg/cm2)
伸び(%)
反発弾性
引裂強さ
圧縮永久ひずみ
耐摩耗性
耐屈曲亀裂性
10〜100 10〜90 15〜100 20〜90 30〜90 50〜90 50〜90 30〜90
30〜300 50〜250 50〜250 50〜150 40〜100 70〜200 70〜200 50〜200
100〜1000 100〜1000 100〜800 100〜800 50〜500 100〜500 100〜500 100〜800
△〜×
◎〜○ △〜×
○〜×
加硫ゴム物理性質
耐熱性(最高使用温度゜C)
耐寒性(ぜい化温度゜C)
耐老化性
耐オゾン性
耐候(光)性
耐炎性
ガス透過性(通さない程度)
耐放射線性
120 130 130 150 280 300 160 150
-50〜-70 -35〜-55 -10〜-20 -30〜-55 -70〜-120 -10〜-50 -20〜-60 -40〜-60
× ×
× △〜× × ○〜× ×
○〜△ ○〜△ ○〜× × ◎〜△ ○〜△ ○〜△

加硫ゴム耐


耐薬品性質

ガソリン・軽油
ベンゼン・トルエン
トリクレン
アルコール
エーテル
ケトン(MEK)
酢酸エチル
ジェステル系潤滑油
リン酸塩系圧力作動油
ケイ酸塩系圧力作動油
有機酸
強酸
弱酸
強アルカリ
弱アルカリ
× × △〜× ×
× × △〜× ○〜△ △〜× △〜×
× × × × ○〜× △〜× ×
× △〜× △〜× ○〜△ △〜× △〜× ×
○〜△ ○〜△ × × ○〜△
△〜× × △〜× ○〜△ × ×
△〜× × ○〜× △〜× ○〜△ × △〜×
△〜× × × ×
× × ○〜×
× △〜× △〜× ○〜△ × ×
×

 

  長所 短所
天然ゴムNR ・機械的性質に優れ、特に弾性に優れる。
・加工が容易。
・耐寒性に優れる。
・耐候、耐油性に劣る。
クロロプレンゴム
(ネオプレン)CR
・耐油性はNBRについで良い。
・耐熱性が良く、100゜C位までは長期の使用に耐える。
・耐候性に優れる。
・自然性がない。
・電気絶縁性はNR、IIR、SBRなどより劣る。
ニトリルゴム
(ハイカー)NBR
・耐油性に優れ、耐油性ゴムとして最も広く使用されている。
・耐薬品に良好。
・耐候性に劣る。
・電気絶縁性に劣る。
ブチルゴムIIR ・各種気体の透過性がきわめて小さい。
・耐候性、電気絶縁性に優れる。
・アルコール、ケトン、エステルなどの極性溶剤に対して抵抗が大きい。
・加工性が悪い。
シリコーンゴムSi ・耐寒、耐熱に特に優れ、−60〜250゜Cの範囲でも特性の変化が非常に小さい。
・耐候性に優れ、かなりの耐油性もある。
・電気絶縁性に優れる。
・機械的性質、特に引裂き強さに劣る。
・加工に二次加硫を要する。
フッ素ゴム(バイトン)FPM ・耐オゾン、耐候性に完璧なゴムである。
・耐油、耐薬品性はどのエラストマーより優れ芳香族100%の使用にも耐える。
・耐熱性は他のエラストマーより優れ常時200゜Cの使用に耐える。
・圧縮永久歪、耐摩耗、耐寒性が良く難燃性である。
・低分子量のケトン、エステル、高温のアルカリに弱い。
・原料が非常に高価で加工にも日数がかかる。
クロロスルホン化ポリエチレン
(ハイパロン)CSM
・耐寒性、耐オゾン、耐薬品に優れ、特に酸化性薬品に優れる。
・耐熱性はSi、アクリルゴムにつぐ。
・耐油性はCRより劣るが普通程度である。
・引裂き強さ、伸び率が若干劣る。
エチレンプロピレンゴム
EPR、EPM、EPDM
・耐候性(CSM程度)が優れている。
・耐オゾン性(CR、IIRに比べてはるかに大きい)に優れる。
・耐油、耐溶剤、耐熱性が劣る。
ウレタン樹脂 ・油槽タンクのシール材として芳香族80%までの耐油性を有する。
・耐摩耗、耐候は特に優れ、
耐薬品性も優れる。
・耐熱性が若干劣る